黒木ちひろ

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Love me or break me

Love me or break me / 黒木ちひろ


日常の隙間に 潜んだ
暗闇を呼ぶスイッチ、なんだわ

 理想と現実の間
 理性と感情の間


冷えきった電灯が
再び
温もりを取り戻す のを、待つ

 空想と現実の間
 今日と明日の間


Love me or break me so I won't cry anymore
Love me or break me with your arms

The light has gone out
My world has lost the colors
Paint out tomorrow with your hands



persona

persona / 黒木ちひろ


愛されたいと思うさ
笑顔だって振り撒くさ
貴方の気に触らぬよう
感情も息も殺して

醜い顔を隠したら
みんなみんな褒めてくれた
張り付く顔のその裏で
私 本当は泣いてたわ

なにが嘘、なにが本当
 いつも愛されたいだけよ
  きれいな白を塗りたくる


いつも笑顔のあの人は
満ちた人だと思ってた
崩れそうな日々を送り
闇にいたと後で知った

目の前を行く百の顔
作り出された千の顔
優しい嘘も見たままに
全て信じた愚か者

なにが嘘 なにが本当
 もう私には分からない
  きっと貴方を傷付ける


なにが嘘、なにが本当
 いつも愛されたいだけよ
  きれいな白を塗りたくる
   転がる嘘を見抜いてよ
    何も知らずにいればいい!


やがて、

肥大し始めるペルソナ
私のこともおいて笑う
張り付く顔が剥がれない
“本当の私”はどこに?



世界は灰色だ

世界は灰色だ / 黒木ちひろ


乾いた体から崩れていく音が聞こえた
見せ掛けの視界が剥がれて 姿を現した

何一つもう与えないで 悲しく愛してしまうから
届かなければよかったの あの光も 最初から

「誰かを悲しませる」だなんて
それもすぐ消えることでしょう
どこまで私を責め続けるの

許されちゃいけないの?


絡まって見えていたロープは幻と気付いた
私を繋いでいた想いも 姿を消していた

諦めまいと挑んでも 拳だけ赤く染まった
愛想を尽かすくらいなら 掬わないで 放っておいて

「夜明けは必ず来る」だなんて
背負う気も無い言葉でしょう
当ての無い未来もいらないから

その手で背を押して


 どこにも なんにも
   もうないや

       もういいや


「誰かを悲しませる」だなんて
それもすぐ消えることでしょう
貴方はきっと涙を流さない

「夜明けは必ず来る」だなんて
背負う気も無い言葉でしょう
果てには何も残らないと知った


世界は灰色だ



STARLIKE

STARLIKE / 黒木ちひろ


仰ぎ見る空が褪せても
私はもう足を止めないから
色とりどりの温もりが
灰色の地上でまだ光るから

悲しみに疲れ果てては
覚めないことを願い目を閉じる
逃れられず孤独の中
泣き叫ぶ貴方もまた燃えている

ここにいる 見つけてよ


光り合う  貴方に照らされてる


近いようで遥か遠く
この手を繋いでいられないけど
貴方の目に映るのなら
灰になって尽きるまで燃えるから

ここにいる 見つけるよ


光り合う  貴方を照らしたい


ずっと

本当の願いは聞こえてたよ 叶えたいよ
届かないかな
綺麗だよ


貴方に 照らされてる



獣道

獣道 / 黒木ちひろ


 そんな目で 僕を見ないで
 僕はそんなに綺麗じゃない
 そんな風に 信じないで
 僕はそんなに強くない


泥に塗れた顔を打つ雨が 滲みて泣いた
黒いナイフを尖らせて 右手に握ったまま


擦れ違っていく棘たちが 僕を責めて踊る
鮮やかな実を踏み付けた 悪者は誰だ、と


泥に隠れた傷を洗う雨が
          優しくて泣いた


 こんな手で触れることなんて
 許されない僕だけど
 どんな道でも歩いてみせよう
 君が僕を信じるのなら



太陽さがし

太陽さがし / 黒木ちひろ


もう何度目か分からない夜が来た
僕はまた方向を見失う

太陽は裏側に行っただけ
消えたりしないと言ったけれど

 真っ暗だ 何も見えない
 真っ白だ この頭は
 真っ直ぐに歩けない
 泣いてる僕を笑う僕

 真っ暗な夜を過ごす
 真っ白な光を待つ
 真っ直ぐに歩けない
 絶望なんかしていない


生温い砂を握りしめても
僕は少し眠り方も覚えた

太陽が昼間に映し出した
蜃気楼をなぞって夢に映す


もう何度目か分からない夜が来た
僕には そう 怖いものなんてない

太陽を捜しに歩いていく
手探りの景色は変わるのかな


 真っ暗なこんな場所で
 真っ白な君に出逢う
 真っ直ぐに歩けない
 こんな僕でも愛してよ

 真っ暗な思いなんて
 真っ白な砂に埋めて
 真っ直ぐに歩きたい
 泣いてる僕を笑う僕

 真っ暗な夜を進む
 真っ白な君を想う
 真っ直ぐに歩きたい
 絶望なんかしていない


 この声がまだ続くなら



remains

remains / 黒木ちひろ


何かを探しに来たわけじゃない
どこにも行きたくないわけじゃない
そこまで守っていくものもない
ここから築いていくものもない

夢みたいに輝かないで 醜い心が分かるから
その目に映る風景に 相応しくなれない

 あの人が愛していたのは
 ありふれた海辺の街です
 数え切れない想いと命が
 降り積もり地面になった


砂粒ほどの人を擦り抜け
波音はその声から聴けた
貝殻の中はただ暗いだけ
全てはやがて変わっていくけど

幻みたいに消えないで 上手に笑ってみせるから
その手が触れた風景は 今もまだ光って

 あの人によく似たこの街を
 いつからか愛していました
 数え切れない想いと命に
 私もまた息を重ねていく


凍えながら南へ向かってみるけれど
こんな足取りじゃ海は遠い

遠いよ


 あの人が先に去ることも知っていました
 私を残して
 数え切れない想いと命は
 もう二度と地を踏むことはない

 遺された街

 愛していました



負け犬

負け犬 / 黒木ちひろ


期待を背負って街に出た
他より良い鼻を高々と
振り返る景色に酔ってた
けれど見上げる壁は高すぎた

届かない
それが 僕の心を踏み付ける

美しい貴方を見ていた
一生懸けても敵うわけない
自分の姿が恥ずかしい
誰の目にももう映りたくない

消えたい


流れに逆らってみるけど
進めないまま息も絶え絶えに
憧れた街を追い出され
何一つ誇れない野良犬に

動けない
敵は 自分なのだと思い知る

白旗の用意はできてる
別れの言葉も遺してきた
諦めることで生き延びた
だけど今もここで月に吠える

勝ちたい



箱庭

箱庭 / 黒木ちひろ


こわい話をしよう。僕らの世界のこと
ねえ 君は何を見て 触れて
何を信じている?

頭の枷を外し 遠くへ飛ばしてごらん
ねえ 君と 君が踏む蟻と
見分けも付かなくなるよ

 箱庭の蓋を 開けて
 世界はなんて奇怪でしょう


こわい話をしよう。僕らの世界のこと
こんなのなんとも思わない?
じゃあ 君は平気だね

つまらない話なんて 聞かなかったことにして
青い空の下だけが全てだ!
さあ もう行くといいよ

 箱庭の蓋を 閉じて
 世界はなんて美しい


造られた 僕らには どこにも
答えは 用意されてはないけど

果てない 一瞬を いくといい
きっと 僕もすぐに向かうから


 箱庭の外には何があると思う?
 箱庭の外には
 箱庭の外には



lemon

lemon / 黒木ちひろ


貴方が笑えなくなる理由は
大体いつも私にあった
貴方が愛を注いで守ったものは
ひどい欠陥品

独りで背負っているつもりでいたから
気付かないでいた
私の苦しみは貴方のもの
きっと 幸せも同じ?

ごめんなさいあしたからはいいこになります、と
言っては泣いて また叶わなくて
貴方のこと悲しませて 闇に沈み込んで
ああ。 ほら笑顔が ひとつ消えた


あの夜 強いはずの貴方が
私の前で泣いていた
初めて聞く震える声で
私に言った


「しなないで」


ごめんなさいあしたからはいいこになります、と
言ってた私 大人になったよ
貴方をまた悲しませることのないように
ああ。 もっと強く 生きていこう



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