fluffy
fluffy / 黒木ちひろ
例えば私が見捨てても
この世界は回るだろう
全てを溶かして無くしては
踊るように回るだろう
彩りひとつ、になりたくて
ここで笑ってみたけれど
どうやら私の足掻きより
あの人で事足りる
もういいかい 息苦しい風の中で
もういいかい 息を止めてもいいかい
fluffy fluffy ながされて
今にも空まで吹かれそう
fluffy fluffy おとされて
軽すぎるんだ
綿毛みたいな命だよ
中途半端に繋いだ夢
花の名も知らなければ
涙と一緒に終われたろう
君と一緒に終われたろう
もういいかい 鞭を打つのももう疲れたよ
もういいかい 息を止めてもいいかい
fluffy fluffy ながされて
迷える程度ということさ
fluffy fluffy おとされて
重すぎるんだ
この体さえ、私には
のはらには、
それはそれはたくさんの
綿毛が舞っていたでしょう
それはそれはうつくしい
景色を作っていたでしょう
でも私に 意味はあるの?
いま私に 色を付けてよ
fluffy fluffy ながされて
辿り着く日も待てないよ
fluffy fluffy おとされて
軽すぎるんだ
綿毛みたいに飛んでった