黒木ちひろ

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Diary

ロンドンの冬

私が活動を止めたその年、
いつも映像を作ってくれている林くんがロンドンへ留学に行った。
くそ羨ましいな、と思ったけれど
林くんが向こうにいるなら私も行きやすいんじゃないか?と
ちゃっかり便乗することにした。

イギリスに行こうと思う、と家族に話すと、
なんと父の従姉妹がロンドンに住んでいるという。
私にとっては会った記憶もない親戚だが、
連絡を取って図々しくも泊めてもらえないかとお願いした。
有難いことに、その方とイギリス人のご主人は、快諾して歓迎してくれた。

セブから帰った数ヶ月後にはまた一人飛行機に乗り、ロンドンへと発った。

セブに行ったのもそうだが、私はずっと海外に強く焦がれていた。
17の時から音楽をやっていて、次から次へとやるべきことができ、
それはそれで嬉しいことだけれど、
順調に大学生活を終える同級生たちが卒業旅行だなんだで海外へ飛ぶのを
いつも指をくわえて眺めていた。
コンスタントにやり続けていた音楽から初めて離れた、
私の卒業旅行だったのかもしれない。







ロンドンは、想像もしなかった程のメルティングポットだった。
あらゆる人種の人がいて、そしてみんなが思うように生きていた。ように見えた。
音楽もアートも溢れていた。
多数から外れることを恐れ、外れた者を嫌う日本人は、
いかに閉鎖的な世界を生きているかを知った。

オプショナルツアーに参加したり、
一人で地下鉄や長距離バスに乗ったり、
林くんに案内してもらってマーケットを歩いたり、ミュージカルを見たり。
街の全てが洒落て見え、どこへ行っても面白かった。
思う存分歩き回り、思い残すことのない程満喫した。





おばさんたちは心から私を歓迎してくれ、そして自由にさせてくれた。
部屋をひとつ用意してくれた。
好きな時間に出て好きな時間に帰ればいいと鍵を渡してくれ、
朝食をいつも置いておいてくれた。
夜に時間がある日には一緒に食事を取り、
「うちはいつもこれを飲んでるの。大したものじゃないの」と
出してくれるリオハワインがとても美味しかった。
おばさんとたくさん話をしたし、
おじさんも優しく気遣ってくれた。ジェントルマン。


後半数日は風邪を引き喉を潰し苦しんだけど
振り返れば、ああ、
充実して穏やかな一週間だった。




(内緒で、茅ヶ崎で歌ったときの映像。)


この歌はロンドンとは関係ないときに作ったものだけれど、
この地でも受け入れてくれる二人がいたからあんなに安心できたのだ。


受け容れられるということ。
迎え入れられるということ。

私がしてもらったことを、
私もいつか誰かへ渡そう。



愛をありがとうございました。





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