黒木ちひろ

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Chapter 1 - Heart

暗がりで自分の手を見つめる


私はこの手を 手首を 腕を
傷が付かないよう
守ってほしかった、のだけれど

手は、

何かを守るためにあるみたいで


大抵いつもガサガサで
ときどき、ささくれ、ひびわれて
歪んだ爪は短くしているし
マニキュアなんて何年も塗ってない

火傷したあとを
大したことないと放っておいたら
本当になんともなかったみたいで
触っても痛まなくなった

ささくれも、ひびわれも
猫に噛まれたあとも、カッターナイフのあとも
何度も治してきたんでしょう


傷になんか、負けないんでしょう


醜く汚したその分だけ、
何を守れるというのかしらね

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