太陽捜し
あのときと一つ違うのは、
私は絶望していないということ。
肌に馴染んだ絶望は
もうそれとは映らない
生き返るべき今日を見過ごして
明日また繰り返すとしても
淡々と最善を捜すのだ
ハードルを地面すれすれまで下げて
転び続ける私を、
私はもう赦してしまっている。
子供のような涙に呆れ果て
引き返すことを選択するだろう
そして二十歳になるの、
なんだか私らしくて悪くない
そう、大したことじゃない
長い連なりに見えても
その隙間でちゃんと太陽を浴びてきた
太陽が みえない
永遠を乗り越えた私に
永遠など、
ないということ。