黒木ちひろ

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Chapter 1 - Diary

クリスマスプレゼント

私の、一年に一回。


小さな子供と、その母の手をいくつも見た。

ミサの最中、母に抱かれた赤ちゃんが
何を見つけてかきゃっきゃっと笑う。
しーっと、その唇に母親が指を当てた。

ほらここよ、と母に手招きされた少年はその隣に座り、
その肩を母親がしっかりと抱いて小声で何か話しかけていた。


子どもは、愛のかたまり みたいね


親からすれば、その顔も、肩も、腕も、
全てを掌に包みたいくらいに
愛おしいものに違いない。


ああ、今は大人の人たちも、私も
きっと昔はそうだったんだろう



私は同年代のコミュニティに参加していないので
友達らしい友達はいないのだけど、
(それでもみんなは進んで受け入れてくれている)
ミサの後結局遅くまで残って、気付いたら子守に回っていた。
子守と言っても、うるさいざかりの小学生の相手。

よく喋るようになって一層生意気になった子どもでも
その裏にはきちんと素直さを持っているのだと
気付けるようになった。
なかなか、可愛いものなのね


「この前、ちーちゃんの見つけたよ。見る?」

と、小5の女の子が談話室の物置から
大きなノートを持ってきてくれた。

教会の子どもたちが7歳くらいのときに
それぞれの親と一緒に作る、
家族のことや自分のことについてまとめた
アルバムのようなものだった。

たくさんの写真と、下手くそな私の文字。

昔の私ぶっさいくだなー、と内心で思っていたら、
一緒に見ていた子に「このときのままだね!」と言われて
ショックを受けた。
うん、ぶっさいくなまま大きくなったよ…


ページをめくっていくと、見慣れた母の文字で
手紙が貼られているのを見つけた。

「ちょっとこれ、写真撮ってもいい?(笑)」
と私が言うと、いつもは一番お調子者の女の子が真面目な顔をして、
「うん。ほら、そこにいたら影になっちゃうよ」
と他の子にも注意をし私に時間をくれた。

泣きそうになった。歳かな






私も、ちゃんと愛のかたまりだった。



素敵なクリスマスプレゼント

私にもたらされたものは何かしら
貴方にもたらされたものは?

素敵なクリスマス



クリスマスはね、家族でも友達でも恋人でも
誰に愛を伝えたって

いいのよ

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