黒木ちひろ

Official Blog
MENU
Chapter 1 - Heart

景色

「嫌われた」と思う瞬間は
本当に血の気が引く


でもどうやらあれは、私の勘違い



嫌われることを恐れすぎて。

嫌われない為に自分を作る、という手段は
あまり上手くいかなかったから
嫌われても痛くないように
初めから多くを求めないようになった
どうしたって誰かには嫌われる
それは分かったから


今すぐ会いたい人、とか
四六時中いたい人、とか
思い浮かばない日々に慣れた

崩れ落ちたら助けを求めたい人、が
浮かばないことには少しぞっとしたけど

まあそれはきっと、そのときが来たら分かるから大丈夫



いいよ、私のこと嫌っても。

縋ったりしないよ
痛くないように
貴方の前では瞳を凍らせ、心を閉じるから


「私は独りで立てるよ」


大人ぶりながら

私の中の小さな子供が叫ぶ


「嫌いにならないで」


痛くないなんて、嘘

隣合いたいなんて言わないから
貴方の美しい景色になりたい
それ以上を求めない
それ以上を求めた先を 私は知らない

景色でいいから

嫌いにならないで


寂しいかな、寂しい人間かな
でもここでいい

今すぐ会いたい人、は思い浮かばなくても
会えたら嬉しい人、が溢れて溢れて
私の空は彩られている

美しい景色を見ていたい





疲れた心身には悪意が沁みる

「愛おしい世界よ、私を捨てないで」

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

該当の記事は見つかりませんでした。