黒木ちひろ

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Lyrics

叶わぬものの多さを知る

シングル『叶わぬものの多さを知る』
https://studiopaula.official.ec/items/4881370

叶わぬジャケット


貴方は言った
それが答え と
どこへ行っても振り解けずに
空に浮かんだ雲の果てまでも
続いていくような糸を見ただろう?

私は言った
諦めなきゃ と
今まで散々 思い知ったから
新たにめくるページのようで
いつも変わらない話を辿る


ふ ららたった る る る


貴方は言った

終わらせようか?

私は言った
とてもこわい と


叶わぬものの多さを知る
それでも 立って 揺られて どこまで?
叶わぬものの多さを知る
さよなら
私は 倒れて ここまで


泣いて  泣いてるのは
まだ離せない 泡沫の音
泣いて  泣いてるんだよ
もう離して 愛していたよ





2017年4月5日(水) on sale
黒木ちひろ 活動復帰シングル
『叶わぬものの多さを知る』

ご予約受付中
https://studiopaula.official.ec/items/4881370
(オンラインショップからご購入限定!特典DVD付き)


2017年4月21日(金)
活動復帰ライブ
@横浜 O-SITE

3月27日より販売開始!
(4月10日お申し込みまでの期間限定割引チケットあり)



Diary

あの日のこと(2)

(1)→http://chihiro-kuroki.jp/blog-entry-618.html




海岸に辿り着いても空はまだ明るくちらほらと人もいたが、
離れたベンチに座る私に敢えて近付く人はいなかった。


一人で泣いた。
ずっと泣いた。
そして、買ったものは全部飲み干した。


自暴自棄だった。
これで私に何かあったらあの医者の責任にならないだろうかと、
恨みがましい気持ちもあった。
ごめんよ先生。逆恨みもいいところだ。

医者を恨んだってしょうがない。
「解決する方法はきっとある」と私に希望を持たせた周りの人たちを恨むつもりもない。
ただ憎いのは、期待をしてしまった私自身なのだ。


ずっとうつに悩まされてきた。
改善しようとあらゆることを試した。
そしていつも全てが徒労に終わった。
その度に、もうちゃんと諦めようと
逃げられないのなら無駄な期待をするのはやめようと
思ってきたはずだ。

なのにどうしてこの期に及んで、
私はまた期待しちゃったんだろう。

もうこれでやめよう。
二度とやめよう。
生まれ変わるなんて希望を持ってはいけないの。
辛くても、辛くても、繰り返す荒波を受け入れろ
なんて
ああ頑張るのやめたい。
立っていたくない。
愛しい人たちみんな裏切ってさよならなんて
できるわけもないくせに。



泣き続けるうちにどのくらい時間が経ったのか、
灯りのない砂浜は真っ暗に
人影もすっかり絶えていた。


アルコールと薬でふわふわぐるぐる歪む世界で
波音がまるで耳元で鳴っているようだった。



作りかけの歌が流れた。
この口から。

全てが真っ黒に沈んでしまったような気分なのに
濁流を裂いて一筋の澄んだ水のように、メロディは流れた。

こんなときでも歌は生きていた。



生きろよ。


そうだね。
生きなきゃ。





だってこの歌、まだ完成してないや。





「どこにいるの」



「海」





私はこうして私の人生において何度目かの絶望に呑み込まれ、
そして、また生きた。





これ以来、健康オタクをやめた。
食事、運動、睡眠、
どんなに気を遣ったって結局管理できる自分ではないのだ。

だけどそんな今の方が、
「健康志向」に縛られていた頃よりはましだと思う。


諦めろ。受け入れろ。
動けるときに動けるだけ

死ぬ気で生きてやるんだクソッタレ。





4月5日(水)発売
活動復帰シングル
『叶わぬものの多さを知る』
https://studiopaula.official.ec/items/4881370



4月21日(金)
活動復帰ライブ@横浜 O-SITE



Diary

あの日のこと(1)

2年前。
活動をやめるかやめないか、という頃の話。



うつの泥沼に陥った私は、毎日のように泣いていた。
ライブの日だって、その前も後も。

きっかけがあっただろうか。分からない。
人に会うことがどんどん重荷になっていった。
家を出られない日が増えた。
ひとりきりでいると、頻繁に、どうしようもなく爆発した。

音楽活動の問題だけならライブを減らせばいい話かもしれないが、
このままではそもそも一人の人間としての生活さえ危うい。
しばらく経ったある日、
その日も私は手に負えない爆発の中で泣いて、
泣きながら、決断した。
病院に行くと。

中学のときにうつ病と診断されてから高校時代まで薬を飲み続けていたが、
17歳で音楽活動を始めてからは調子が悪くとも病院には行かず、
薬も飲んでいなかった。
病院に行くというのはつまり私にとって、
再び「病人に戻る」という決断だった。
不本意ではあるがもう、自力でどうにかできる状態ではなかった。


2軒の病院に行った。

1軒目では、あなたはうつ病じゃないでしょう、と言われた。

うつ病ならそんなにエネルギーはないだろうし、
治ったり悪くなったりそこまで頻繁に激しく繰り返すもんじゃない。
だから、双極性のほうだと思うな。
とにかくまずは、その辛いのが何とかなるように薬を出しましょうね。


2軒目の病院は、薬を飲み始めて2ヶ月程経った頃に友人の紹介で行った。
1軒目の先生を信頼していないわけではなかったが、
朝晩と“終わりなく”飲み続ける薬が嫌いだった。
こちらの病院は薬に頼らない治療方針という話だった。
少しは酷いうつ状態も落ち着いていたのだと思う。
だから少し、前向きな思いを持った。
昔からずっと「うつ」が最大の邪魔者で
これをなくすことが一番の望みだった。
その正体が明らかになったのなら、
治療のしようもあるのではないか?


診察室に入り私が最初に伝えたことは、
「薬を飲んで症状を抑えるのは分かりますが、
根本的に解決したいんです。」
だった。

医師は「まずは詳しく話を聞かせてください」と、
家族のことから学校のことから私の歴史を事細かに私に尋ね、
私は必死に記憶を辿りながら30分以上も話した。

それらを全て書き留め、彼が最終的に言ったことはこうだった。


あなたの言う根本的にとは、原因を特定して
それを完全に無くすという話だと思いますが、
結論から言ってそれは現在の医学では難しいです。
こちらの病院で治療するとしても、同じように薬を使いながら
浮き沈みの激しさをだんだん和らげていくというやり方になるでしょう。
心理療法やカウンセリングもありますが、
体質的なものが大きいため、効果は分かりません。
それでも薬が嫌で何かすると言うなら、
極端に言ってスピリチュアルとかの世界になってきますし……


つまり、
「科学的には完治させられない」
という答えだった。


時間の経った今なら分かる。
彼が言ったことはすべてその通りだ。
そりゃそうだ。

だけどそのときの私は、期待してしまっていたのだ。
何か劇的なものを、提示してくれると。

なのに、なんだ?
私は何をしにここへ来た?
語られる言葉に相槌を打ちながら、
もう一刻も早く部屋を出たいと思った。


「カウンセリング、ご紹介しますか?」


いらねぇよそんなもん
とは思っても言わず、丁重に断り、診察室を出た。
そして受付でお金を払い病院を出た
途端、私はボロボロと泣いた。


ああ、治せないんだ。


私の生活を、人生を邪魔する怪物と
決別することはできないんだ。
違う、そいつはずっと、私そのものだったんだ。


建物の陰にい続けるわけにもいかず歩き出したが涙が止まらなかった。
日はまだ高く、どこへ行っても日常を送る人だらけで止まって泣ける場所もない。
こんな顔では家へも帰れない。
どうしよう。どこへ行こう。


そうだ、海。


広い海岸なら人目につかない場所もあろう。

そこでどうしよう。分からない。
とにかく行こう。

ああ、頭を止めたい。
真っ黒な濁流みたいだ。
止めたい。止めたい。私を。



涙に塗れた顔をできるだけ隠しながら、
途中の大型スーパーで酒と睡眠導入剤を買った。










4月5日(水)発売
活動復帰シングル
『叶わぬものの多さを知る』
https://studiopaula.official.ec/items/4881370



4月21日(金)
活動復帰ライブ@横浜 O-SITE



Lyrics

シングル『叶わぬものの多さを知る』収録

叶わぬジャケット


僕はまだ ここで生きてる
頬を打つ風を感じてる

僕はまだ ここで生きてる
君に会える日を夢見てる


なんでなんでって喚いたって
どうしたって負けてしまう
ときもある

ごめんね ごめんね
すぐに帰るよ

大丈夫 迎えはいらない


首を灼く太陽も 靴を濡らしていく雨も
きらめく笑い声も 静かに零した涙も


尽きることのないメロディ
喉を震わせて空を行く

尽きることのないメロディ
胸が震えるよ

ごめんね ごめんね
帰ってきたよ

大丈夫 すぐに会いに行くから

大丈夫 すぐに







2017年4月5日(水) on sale
黒木ちひろ 活動復帰シングル
『叶わぬものの多さを知る』

ご予約受付中 https://studiopaula.official.ec/items/4881370
(オンラインショップからご購入限定!特典DVD付き)


2017年4月21日(金)
活動復帰ライブ
@横浜 O-SITE



Information

活動休止中のこと


(コルクが脆くなったランソン85年を開けようとする図)



遅くなってしまったけれど。
日曜日のFacebookライブ配信、ありがとう。


多くを語ることはあまり好きではないのだけれど
お詫びの意味も込め、
この1年10ヶ月の間の私について
少しずつ、いくつかブログを書こうと思います。
それからお休み中に作った曲のこと
そしてこれからのことを。


待っていてね。よろしくね







2017年4月5日(水) on sale
黒木ちひろ 活動復帰シングル
『叶わぬものの多さを知る』

ご予約受付中 https://studiopaula.official.ec/items/4881370
(オンラインショップからご購入限定!特典DVD付き)


2017年4月21日(金)
活動復帰ライブ
@横浜 O-SITE

Information

第二章





ただいま


私を憶えていますか?

憶えていますか
私との間にあった日を

どんな日を





いつも死ぬほど音楽がやりたかった
辛くて続けられなくなったくせにやっぱり
歌が生まれるときが私の一番満ち足りるときだった
死ぬほど
音楽が好き



私を忘れないでいてくれる人の存在が
私が私でいられなくなって尚、
ずっとずっと大きな救いでした

おやすみ中、お返事しないでごめんなさい。
時には、ちゃんと帰るよ、歌うよって
言いたくて仕方なくて胸が苦しかったけれど
沈黙を守っていました


歌うことができないのなら
歌うことで誰かの心に何かを与えることができないのなら
それは私にとって、黒木ちひろはいないということ

歌なしでも大丈夫です元気にやってますとか
いつか分からないけどそのうち帰りますとか
とてもこの口から言えたことではなかったのです



ごめんね。今なら言えるよ

待ってくれていたあなたにお返しをできるように
私を忘れてしまった人には
もう一度気付いてもらえるように
そして、多くの新たな人々に出逢い
今までの何倍も何倍も大きなアーティストになるように

私ちゃんと歌うよ、帰ってきたよ

ありがとう。



ひとつ、勝負を仕掛けます
力を貸してね
自分で決めた覚悟に不安ばかり生まれ
既にプレッシャーに潰されそうだけれど
結局こういう生き方

頑張らなければいけないのはどうしたって私自身
だけど独りで全てを背負いきるより
周りの人たちの力を借りることを覚えながら

こうしてまた心血を注いで音楽ができること
心から嬉しく思います



いつ終わってしまうかなんて分からない
から
今のうち

たくさん会いましょう
笑いましょう


会いに来てね。おねがいね



まずは、ネット越しではありますが
顔を見せてご挨拶を

3月19日(日)夜9時から、
「Studio Paula」Facebookページよりライブ配信をします。
https://www.facebook.com/studiopaula.net/
2年振りの、ただいまの乾杯でもしよう
どうぞ、片手に飲み物を用意して
画面の前で待っていてくださいな


その日までの間は、少しでも広く、
“叶わぬものの多さを知る”
という歌のMVを広めたい
どうか、力を貸してください。
近く遠く、日本中どこまでも広めたい
あの心にも届くよう。


いろいろな話は、またその後で。




貴方の悲しみ。私の悲しみ。
その先に、どうか大きな、愛を。




ただいま。世界。
愛してる。







Heart

INTERLUDE、手紙



あのとき。



大きな、大きな悲しみを前に、私は何もできなかった。


“祈りの糸” という歌を、本気で、心から、
悲劇に潰されそうな誰かの心に届いてほしいと思って歌った。

そんな私の本気はこの世界であまりにも小さく、
到底届くはずもなかった。




あのとき。



私だけでなく多くの人が感じたでしょ。

自分の手の、声の、無力さを。




あのとき。

だけじゃない。

思い返す、
あのときも。あのときも。




ねぇ、できなかったことばっか。

悲しいね。

叶わないことがたくさんあるの。





守れなかったものたちが積もり積もって
私は、

自分の足さえ見えなくなった。





ねぇ、それでも、どうやらまだ立ってる。

生きてるだろ。



私も、

君も、



今このときを。





3月11日21時
「叶わぬものの多さを知る」
MVフル公開





Lyrics

黒木ちひろ 歌詞リスト

  (2017.5)
  (2017.4)
雨と星   (2017.4)
よるびらき  (2017.4)
  (2017.4)
The Holy Far Place  (2017.4)
叶わぬものの多さを知る  (2017.4)
  (2012.11)
祈りの糸  (2011.3)



Information

黒木ちひろ プロフィール

prof_2.jpg

シンガーソングライター
アコースティックギター、ピアノ、DAW、ルーパー等を使用する
マルチプレーヤー
茅ヶ崎出身
うつと離れられない双極性障害
アルコール好きのワインエキスパート
3月18日生まれ
だいたい裸足

悲しみの先。
愛と音楽。
命を燃やして。



Biography
2009年
 ネット上で自作曲の公開を始める。
2010年8月
 ライブ活動を始める。
2011年12月
 1stCD『STARLESS NIGHT』を発売。
2013年8~11月
 天下一音楽会によるトーナメント大会「第1回シンガーガールズコレクション」に参加し、一回戦、二回戦、三回戦全てを一位通過。 
2014年1月22日
 決勝戦としてZepp Tokyoに出演。
2014年1月
 自主制作映画『あがきのうた』(第26回東京学生映画祭観客賞受賞)に自作曲“朝が来れば”を主題歌提供。
2014年3月18日
 秋葉原DRESS AKIBA HALLにてバースデー初ワンマンライブを行う。
2014年8月12日
 神奈川新聞に取り上げられる。
2014年9月24日
 初ミニアルバム『SMALL WORLD』の発売と共に、半年の間隔にして2度目のワンマンライブを行う。
2015年3月18日
 高田馬場 四谷天窓.comfortにて3度目のワンマンライブを行う。
2015年5月
 多くのイベント出演、企画ライブの主催等を行ってきたがうつ状態の悪化により活動休止。

2016年9月
 JSA認定資格「ワインエキスパート」取得。

2017年3月7日
 音楽プロジェクト/自主レーベル「Studio Paula」設立と共に活動再開。



Discography
2011年12月14日 demo CD 『STARLESS NIGHT』
2014年1月22日 Zepp Tokyo limited demo single 『lemon / 種』
2014年3月18日 demo single 『朝が来れば / 小さな世界』
2014年9月24日 mini album 『SMALL WORLD』
2015年3月18日 single 『My unstable life』
2017年4月5日 single 『叶わぬものの多さを知る』


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